「国語の成績だけが安定しない」「そもそも国語の勉強の仕方がわからない」といって国語に苦手意識を持っている生徒・保護者の 方が多くいらっしゃいます。
なぜ、国語力は身につかないのでしょうか? 身についているのか、いないのかさえもわかりにくいものですね。
算数や数学なら「面積を覚えた」「方程式の計算方法が わかった」英語なら「過去形がわかった」「不定詞の区別ができるようになった」というように、何を勉強し、何を学んだかがはっき
りしています。しかし、国語の場合は授業を受けたり、問題を解いても、漢字を覚えたくらいの実感はあるものの「何かを学んだ」という実感がないのではないでしょうか?
これが、国語の成績がいつまで経っても上がらない理由の1つです。つまり、それを教えてもらったことがないことが国語の成績が伸びない原因なのです。
病気入院のため、1年間中学を休学されていた生徒さんがいました。入院中の暇つぶしに本を読んでいたそうですが、それまで ほとんど読書をしてこなかった彼は最初 面白くなかったそうです。そんなある日「町角のジム」という1冊の本に出会ったことがきっかけで、とても読書が好きになりました。 退院後 1年分の学習を取り戻すため大変な努力もされましたが、結果、無事志望校に入学されました。これは、読書によって身についた粘り強さも関係があると感じています。
読書が国語力のすべてではありませんが、やはり読書が習慣化されている生徒さんは語彙も自然と豊富で、理解力もあると感じています。